この記事は鼻をかみながら書いています

深夜の魅力っていくつになっても間違いなく褪せないもの

夜更かしして駄弁りながらゲームはいつになっても最高だ

Twitterなんかも見ちゃったりすると、同じことをしている同志達がたくさんいる

深夜というのは自分の世界を展開出来る時間

誰にも邪魔されることはない自由な時間

だが...だがね......

俺たちは深夜を味わい尽くせていない

俺たちはまだ深夜時に獲得出来るトロフィーを集め切っていない

だって、そうだろう？

子どものころに没収された深夜を、まだ俺たちは回収しきれていないのだから

思い出してみてほしい

子どもは早く寝なさいと寝室に囚われ、そこへ微かに入り込むリビングの光を

目をつむれども耳には入り込む大人たちの談笑を...

子どもの頃は叶わぬ夢と知っていながら、もしあの時間に自分が居れるのならば何をしようかなんて考えた

↑それだよ

え？

↑今のだよ

これ、がですか...？

↑言ってみてくれ、どんなことを望んでいたんだ

う、う、出来ることならおれは......

父さんがよくおさけのおつまみにしてるナッツを食べながらコタツに入って座椅子にもたれながらマンガを読みたい！！！！！！！！！！

おさけは飲んじゃダメだから！せめてマネできるところはしたいから！おつまみ食べておとなぶりたいんだよ！

父さんにそのことについて「お前おとなだなぁナッツ好きな子どもなんて滅多にいないぞ」なんてトクベツに見られたいんだよ！！！！！！！

そんでもって「その歳でもうおっさんくさいなんてな」ってからかわれて、「だれがおっさんだよ！」なんて言いながらもまんざらでもない気持ちになりたいんだよ！！！！！！

↑...

かあさんからは「そういや、〇〇(自分の名前)くんの好きなお菓子買ってきたけど今食べる？」なんて聞かれて、

「え！この時間にいいの！いや、でも...」なんてもじもじして迷ってるところを

「たまにはいいよ」のひとことで許しをもらって、体が動いてしまうほどの感情を昂らせて頬張りたいんだよ！！！！

気分が高揚してることからの優しさで「これね、美味しいんだよ！食べてもいいよ！」なんて言ってかあさんに分けてさ！

「あ、ホントだね！美味しい」なんて言ってもらった時には嬉しくてさ

もっと食べていいよ！なんて言っちゃって...

↑もうダメや、やめてくれないか

どうしてよ、まだ一個目の望みじゃないか

↑苦しいんだよ、お前の深夜への望み...いや回帰願望がさ

あまり人の夢を馬鹿にするんじゃない！深夜への想いは無限大！夢を詰め込める唯一の時間だって、そういうことだろ！

↑違う、お前が欲しいのは...いや、やり直したいことは

子どものころに戻って、家族からの愛情を全力で受け止めたいことなんだろ

ばあちゃんは急に体調が悪くなり、祖母としては若い年齢だったのだがそのまま...母さんは病気により生死を彷徨い、助かりはしたものの後遺症で言語障害やカラダの一部にマヒ...記憶にも影響が及ぼされている

父さんはそれによるショックで不安定な状態、それは一時的なものだったがその状態で発してしまった言葉に後悔を覚え、人が変わったように、妙に、優しく変わってしまった

共に暮らした犬も原因不明の下痢や食欲のなく元気もない状態が続き、別れも言えず急に

↑事情は分かったけどもういいよ、過去にしがみついても戻れるわけじゃない

それに、何かしら罪を感じているのなら、それに清算なんて出来ない

無駄なことじゃないか

違う、俺は覚えていたいだけなんだよ

原因が俺にあったかどうかなんて分からないけど

でも、なぜか生まれたこの気持ちを無視していては次は忘れてしまった後悔という気持ちが生じる

それに、今は亡い、もともとあった人柄を、その人の等身大を、俺は覚えていたいんだ

今は亡いからこそ、二度と生まれないことだからこそ、俺は覚えて、おきたい

↑立派なことじゃないか、忘れない限りは思い出は続く、亡いものも生き続ける

それは先程の深夜への望みから分かったことだな

のに、俺は、時間が経つごとに、忘れてしまっている

あの深夜への妄想だって、シチュエーションはありえたかもしれないけれど、母さんが言いそうなこと、父さんが言いそうなことは忘れてしまった

母さんに至っては、どんな風に喋ってたかも、どういう表情をしていたかも、どういう性格をしていたかも忘れてしまった

ばあちゃんも同じだ、声も思い出も消えかかっている

犬も、まだ覚えている方だが、消えかかっているのを感じる

あーーーこうして思い返してみるとさぁ元気な姿しか思い浮かんでこないから今いないなんて事実に実感が全然湧かない！！！！！！！！！もう何年だよ一番最後に喪ったのは一年前！もう一年前だぜ！あーあ、あーあって感じだ

俺はろくな死に方はしないんやろね

けど精一杯生きるからね

せめて報いるために、良いところを見せられるように生きていく

なんとかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ずっと背負っていくのかお前この感情を？